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【アメリカ】コカ・コーラ、2014年度のサステナビリティレポートを公表

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 米飲料大手のコカ・コーラは7月28日、今年で12年目となるサステナビリティレポートを公表した。同社が掲げる2020年までのサステナビリティ目標に対する2014年までの進捗状況がまとめられている。今回のレポートも、コカ・コーラのサステナビリティフレームワ―クである"Me, We, World"に沿い、下記3領域の最優先課題における実績が記載されている。

女性

 "5by20"と呼ばれる、2020年までに500万人の女性起業家の経済支援を実現するというコミットメントに向けたバリューチェーンのイノベーションは順調な進捗を見せており、2010年の開始以来、2014年12月末時点で52カ国、約86万5千人もの女性の支援を実現している。

 コカ・コーラの事業の核でもある「水」のサステナビリティ向上に向けた取り組みも大きな進捗を見せている。水スチュワードシップを通じて2014年には61カ国で販売された製品に使用された水の約94%(約1,536億リットルに相当)の水資源を地域社会に還元した。

ウェルビーイング

 同社は継続的にウェルビーイングへのコミットメント推進と肥満対策に取り組んでいる。2014年、同社は400以上の飲料を新たに提供したが、そのうち100以上の製品が減カロリー、低カロリー、カロリーゼロとなっている。

 また、上記の他にも今回のレポートには2020年までにカーボンフットプリントを25%削減するための"drink in your hand"や、主要な原材料となる農作物の持続可能な栽培などが盛り込まれている。さらに、2009年にスタートしたリサイクル可能なペットボトル"PlantBottle"への切り替えが2014年中に300億本以上に達した点にも触れられている。(※参考記事:【アメリカ】コカ・コーラ、世界初となる100%植物性由来のペットボトルを開発

 コカ・コーラの最高サステナビリティ責任者を務めるBea Perez氏は「我々は、株主や地域社会のために価値を生み出すための努力をするべく、サステナビリティを事業の中核に統合することにコミットしている。我々は、次の10年では、イノベーションの多くがサステナビリティとサプライチェーンが交わる部分で生まれると考えている。ボトリングパートナーと共に進める女性のエンパワーメント、水源管理の改善、そしてウェルビーイングの促進に取り組むことは、事業のレジリエンスを構築し、我々のシステム全体に価値を付加する新たな機会を与えてくれる」と語る。

 サステナビリティ分野だけではなく、マーケティングやコミュニケーションの分野でも高い評価を得ているコカ・コーラは、活動内容そのものはもちろんだが、その報告コミュニケーションから学ぶ点も多い。同社のサステナビリティレポートはオンライン版、PDF版も含めて下記から確認可能なので、興味がある方はぜひ見ていただきたい。(※参考記事:【食品・消費財】コカ・コーラ社に学ぶ経営戦略とサステナビリティの統合

【レポートダウンロード】The Coca-Cola Company’s 2014/2015 Sustainability Report
【参考サイト】The Coca-Cola Company Sustainability
【企業サイト】The Coca-Cola Company

(※写真提供:MAHATHIR MOHD YASIN / Shutterstock.com

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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