サステナビリティ報告に関する国際ガイドラインのGRIは8月31日、東南アジアの企業の透明性向上に向け、新たにオーストラリア政府と提携すると発表した。この提携により、今後はインドネシアやフィリピン、スリランカ、パプアニューギニア、オーストラリアなど東南アジア地域におけるより持続可能な貿易、投資の促進が期待される。
今回、オーストラリア政府の外務貿易省(DEAT)がGRIのAccelerating Sustainable Economic Development through Sustainability Reportingというプログラムに加わった。本プログラムは、サステナビリティ・レポーティングのプロセスを通じて当該地域の企業らがグローバル経済に参画する上で障壁となっている様々な社会課題に対処していく方法を追求するものだ。同プログラムを通じ、GRIは貧困や人権、気候変動などの課題解決に向けた先進国による新興市場への持続可能な開発関連投資を支援している。
GRIの代表であるMichael Meehan氏は「現在、インド太平洋地域は急速に発展している。海外の投資家や外国政府が環境・社会的影響を考慮することが重要だ。我々は企業の透明性向上や男女平等などの実現を支援していく。また、鉱山業がより安全かつ環境に責任をもつよう支援していくつもりだ」と語る。
今後、GRIおよびオーストラリア政府はAccelerating Sustainable Economic Development through Sustainability Reportingプログラムを通じ、東南アジア地域の人々の生活向上を目的としてサステナビリティに関する様々な大局的課題に取り組んでいく。
具体的には、インドネシアやフィリピン、スリランカにおいてサステナビリティ報告を推進するほか、オーストラリア企業のサプライチェーンの透明性向上に向けた取り組みを支援する。また、サステナビリティ・レポートのデータの有用性を高め、同地域における汚職の削減や男女平等を推進するほか、採掘産業のサステナビリティ・透明性向上などにも注力する。
同地域の企業らに対して人権や環境問題に配慮しながらグローバルのバリューチェーンにアクセスする機会を提供することで、アジアにクラス数百万人の人々の貧困からの脱出の実現を目指す。
【参照リリース】GRI and Australia Partner to Improve Lives Across Pacific
【団体サイト】GRI(Global Reporting Initiative)
【参考URL】Global Reporting Initiative: accelerating sustainable economic development through sustainability reporting
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