米消費財大手のP&Gは9月30日、クリントン・グローバル・イニシアチブの年次総会の中で、新たに世界中の1億人の女性が自信をつけられるように支援するというコミットメントを公表した。同コミットメントは、女性が自信を維持し、否定的な自己イメージを抱くのを回避する支援をするのが目的だ。今後、P&Gは同目標を達成に向けて現在展開しているブランドで女性を支援するための様々な取り組みを開始する。
生理用品ブランドのAlwaysは、同社が2014年に始めた"#LikeAGirl"キャンペーンの拡大の一環として、新たに自信醸成に関する最新の研究に基づき策定した"Always Global Teaching Curriculum"という授業を通じ、女子学生が自信をつけるためのカリキュラム提供を開始する。さらに、AlwaysはTEDと連携し、TEDの教育プラットフォームTED-Edを通じて自信をつけるためのコンテンツ制作にも取り組んでいく。
また、制汗・デオドラント剤ブランドのSecretは米国の10代向け女性誌、Teen Vogueと協力し、10代女性に対して親切の恩返しをテーマとする"#ChainOfNice"キャンペーンへの参加を促していく。また、Secretの"Mean Stinks"プログラムは10代女性同士のいじめの根絶を目標とする。
さらに、ヘアケア製品ブランドのパンテーンは"Beautiful Lengths"というプログラムを通じて女性の癌患者に本物の髪でできたウィッグを提供し、女性患者が自信を取り戻す支援をする。具体的には一般女性に対してウィッグに使われる8インチの髪の毛か、8ドルの寄付を促す”#8or8”キャンペーンを展開する。
P&GのGlobal Feminine Care担当責任者を務めるFama Francisco氏は「毎年世界中で約5000万人の女子が思春期に入り、成人女性へと成長する過程で劇的な変化を経験する。2人に1人の女子が自信を喪失し、多くの女性は自信を取り戻せずにいる。女性の支援や教育において30年の歴史を誇るブランドとして、Alwaysは何かをしようと決意した」と語る。
2014年、P&Gの生理用品ブランドAlwaysは人々に本当の「女の子らしさとは何か?」を問いかける"#LikeAGirl"キャンペーンを展開し、女性の自信醸成を支援するという同社のブランドバリューを体現したプロモーションを展開したことで世界中の多くの女性から支持と共感を得た。女性のエンパワーメントを軸に置き、ブランド価値向上とCSRを統合した新たな取り組みを次々と進めているP&G。今後の展開に注目だ。
【参考サイト】Clinton Global Initiative
【参照リリース】Procter & Gamble Commits to Helping 100 Million Girls and Women Build Confidence
【企業サイト】Procter & Gamble
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