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【フランス】ロレアルの最高倫理責任者、米国外で初となるCarol R. Marshall賞を受賞

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 フォルクスワーゲンや東芝の事例にように企業不祥事が事業経営に致命的な影響を及ぼす事例が多発している中、ビジネスにおける企業倫理や法令遵守の重要性は日に日に高まっている。

 そのような中、フランス化粧品大手のロレアルは1月22日、企業倫理と法令遵守における革新的な活動が評価され、同社のChief Ethics Officer(最高倫理責任者)を務めるEmmanuel Lulin氏が、2015年度のCarol R. Marshall Award for Innovation in Corporate Ethics (以下、Carol R. Marshall賞)を受賞したと公表した。

 Carol R. Marshall賞は、世界450以上の会員組織を抱えて企業倫理・法令遵守に関する調査・研究を展開している国際非営利団体、Ethics & Compliance Initiative(ECI)の調査部門が2010年に創設した表彰制度で、企業倫理と法令遵守の分野での卓越した功績や革新的アイデアを実現した人物を表彰している。

 過去には建設大手のベクテル社、通信大手のITTコーポレーション社、家電量販店大手のベストバイ社など名だたる米国企業が受賞しているが、ロレアルのLulin氏の受賞は、米国人以外、米国以外の組織としては今回が初めての受賞となる。

 ロレアル社のCEOであるJean-Paul Agon氏は「企業倫理は全ての企業にとっての要で、持つべき義務でもある。高い企業倫理を企業文化として持つことで企業競争力を高めることができる。また、短期的には企業活動を方向付け、長期的には企業としての価値観を作り上げることもできる。今回の受賞は当社の倫理規範に対する真摯な姿勢が評価されたのだと理解している」と述べた。

 また、受賞者であるLulin氏は「高い企業倫理を持つことは今や企業戦略の一つだと言える。ビジネスリーダーとして21世紀に活躍するためには、事業を継続し得るに足る信頼を社会から得る必要がある。そのためには革新的なアイデアを生み協力しながら倫理的チャレンジに取り組む必要がある」と述べた。

 ロレアルは、企業としての振る舞いは財務業績や製品の品質と同様に重要性が高いものだという認識のもと、企業倫理を自社の事業慣行の中核に統合し、世界中の企業の模範となるべく企業倫理を推進してきた。同社は2015年、Ethisphere Instituteから6度目となる“World’s Most Ethical Companies(世界で最も倫理的な企業)”にも選出されている。

【企業サイト】L’Oreal
【参考サイト】L’Oreal Acting ethically
【参照リリース】L'Oreal's Chief Ethics Officer Recognized For Leadership in Corporate Ethics
【団体サイト】Ethics and Compliance Initiative

(※写真提供:JPstock / Shutterstock.com

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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