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【オランダ】フィリップス、環境配慮型製品の売上比率が全体の54%に上昇

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 電機・家電製品大手のフィリップスは2月23日、2015年のサステナビリティ活動の進展状況を公表し、環境配慮型製品の売上が130億ユーロとなり、売上全体の54%に達したことを明らかにした。同社は2015年、4億9500万ユーロを環境分野のイノベーションに投資し、炭素排出量を前年比で7%削減することに成功したという。

 具体的な取り組みとしては、廃棄素材のリサイクル率を前年の80%から83%まで高めたほか、製品ポートフォリオ全体においてサステナビリティを推進した。ヘルスケア領域においてはよりエネルギー効率の高い低温コンプレッサをMRIシステムに搭載し、30~40%のエネルギー削減を実現したほか、米国ロサンゼルス市ではモバイル・クラウド技術を使用して街灯の光を調節するという同社の先進的な管理システムを世界の都市で初めて導入し、大幅なエネルギー効率向上に貢献した。また、消費者ライフスタイル領域においては、継続的なグリーン投資により、全事業部において環境配慮型製品の売上向上を実現したという。

 フィリップスでCEOを務めるFrans van Houten氏は「我々はEcoVisionプログラムを通じて再び自社のサステナビリティコミットメントを果たした。それは、価値あるイノベーションにより人々の生活を向上させるという我々の使命とビジョンの実現に向けた継続的な注力が成功していることを示している。2015年、我々は世界中の20億人の人々の生活を改善してきたが、2016年の第二四半期に公表予定の今後5カ年のサステナビリティプログラムとともに引き続き取り組みを継続することを誇りに思う」と語った。

 フィリップスは、2015年にはCDPの気候変動調査においても三年連続で満点を獲得し、DJSI(ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス)でも産業コングロマリット分野のリーダーに選出されるなど、気候変動対応におけるグローバルリーダーとして認識されている。昨年12月に行われたパリのCOP21では、2020年までにカーボン・ニュートラルを実現するという目標も公表している。

 グリーンイノベーションへの継続的な投資が、サステナビリティと収益の双方を高めているフィリップスの事例は多くの企業にとって参考となる。同社の今後の取り組みに期待したい。

【参照リリース】Philips increases sales of Green Products to 54% of total sales
【企業サイト】Philips

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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