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【アメリカ】ウォルグリーン、ジカ熱感染拡大防止に向けて10万米ドルを寄付、予防商品は値下げへ

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 中南米を中心にジカ熱の感染が広がっていることが大きく報道されているが、感染拡大防止に企業が一役買っている。プエルトリコでのジカ熱の感染拡大を食い止めるべく、米ドラッグストアチェーン大手のウォルグリーンは3月7日、米疾病予防管理センター(CDC)およびCDC基金と協働し、予防教育に取り組むことを発表した。同社はCDC基金に10万米ドルの寄付も行うという。

 ジカ熱でよく見られる症状としては発熱、ほてり、関節痛、結膜炎があり、多くの場合症状は軽度で長くは続かず、蚊にかまれてから数日から一週間程度でおさまるという。だが、ワクチンも治療薬も現在まだないため、世界保健機関(WHO)は緊急事態宣言を出して開発を急いでいる。感染経路は性交渉による可能性が指摘されることから、CDCは妊娠している、または妊娠の可能性がある女性、また、ジカ熱の感染が認められる地域へ行ったことや住んだことがある男性については性交渉を控えるかコンドームの着用を推奨している。

 そこでウォルグリーンは、コンドームや虫よけ、体温計などCDCが推奨するジカ熱の予防に有効とされる商品については値下げして販売している。

 ウォルグリーンの薬局・小売事業部門責任者を務めるRichard Ashworth 氏は「当社は皆が健康で幸せであるようにという理念を掲げた薬局であり、CDC推奨の予防に適した商品の販売に加えて感染を予防するための活動も当然だと考えている」と述べた。

 また、CDCおよびCDC基金の責任者を務めるJudith Monroe博士も「ジカ熱の感染拡大を食い止める為に革新的な協働体制を作ってくれたWalgreens社はとても有難い存在だ。特に女性をターゲットとして感染予防策を広める活動は極めて重要だ」と述べた。

 ジカ熱の予防教育のために寄付をするだけではなく、ジカ熱の予防につながる製品は値引きして販売するというウォルグリーンのCSRの考え方も興味深い。世界の人々の健康のために企業として何ができるのかを熟慮した末の、本業を活かしたCSR事例だと言える。

【参照リリース】Walgreens Collaborates with CDC and CDC Foundation on Zika Virus Education and Prevention in Puerto Rico
【企業サイト】Walgreens

(※写真提供:Tupungato / Shutterstock.com

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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