個人向け家電の世界大手HP Inc.は3月30日、再生可能エネルギー100%での事業運営を目指す企業連合「RE100」に加盟し、2020年までに再生可能エネルギーでの事業運営割合40%、将来的に100%を目指す方針を発表した。現在の同割合は13%。
目標に向けHP Inc.は、3つのアクションを実施する。まず、エネルギー効率を向上させ積極的にエネルギー消費量を削減する。そして、事業所での自前の再生可能エネルギー発電所を建設し、さらに再生可能エネルギーを外部の発電所からの購入調達していく。既にHPは2015年に、米国で112MWの風力発電所と12年間の電力調達契約を締結、テキサスのデータセンターに必要な電力を賄っている。特に、再生可能エネルギー発電量が豊富でない国において、自前の発電所の建設を推し進め、発電所インフラ事業にも積極的に関与していく。
旧Hewlett-Packard Company(HP)は、2015年11月1日に会社を分割し、個人向け製品はHP Inc.で、企業向け製品はHewlett Packard Enterpriseがで事業活動を行っている。今回の発表は個人向け製品を扱うHP Inc.が実施したものだ。旧HPの時代から、HPは、先陣を切ってカーボンフットプリントの測定・公表を行い、バリューチェーン全体の炭素削減目標を掲げるなど、サステナビリティに大きな関心を寄せてきていた。
【参照ページ】HP joins RE100 with a global commitment to using 100% renewable electricity
【機関サイト】RE100
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