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【イギリス】CH2M、英国の洪水防止プロジェクト2件を受注

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 米国コロラド州に本社を置く総合エンジニアリング企業、CH2Mは6月6日、英国の環境・食料・農村地域省から同国における2件の洪水防止プロジェクトを受注したと発表した。1件目はイギリス南西部、サマセット州のブリッジウォーターに建設予定の防潮堤の査定で、2件目はブリストルにほど近いエーヴォンマス・サヴァーンサイド・エンタープライズ・エリア(Avonmouth-Severnside Enterprise Area)の環境負荷低減と洪水防止に関する調査だ。    ブリッジウォーター防潮堤の契約において、同社は設計のオプションを査定し、ブリッジウォーターとその周辺地域にある約8,500件の家屋、600以上の企業を今後100年以上にわたって防護する事業を展開して行く予定だ。防潮堤設置の可能性のある区域、水門の種類、堤の稼働範囲(動作領域)を検討するために、水位、沈泥、航行について18カ月間の調査を実施し、環境的な利点、とスキームのインパクトを査定し、その上で防潮堤の再建が地域に及ぼす利点・有利さを最大にする機会を追求する。

 さらに1992年に制定された「交通および公共事業法」(Transport and Works Act Order)と、2013年12月~2014年2月にかけてイングランドとウェールズで発生した豪雨と大洪水を受けて2014年2月にキャメロン首相が発表した「サマセット平地および湿原地の洪水アクションプラン サステナブルな未来への20年計画」(The Somerset Levels and Moors Flood Action Plan A 20 year plan for a sustainable future)と整合する形でブリッジウォーター防潮堤建設計画を進め、英国政府の承認を得て、2024年までに建設を実行する予定だ。

 上記の20年計画にはリスク軽減対策として、1)河川の浚渫(しゅんせつ)・管理 2)上流、中流の集水地域が低地に及ぼす影響を意識した土地管理 3)都市部の雨水管理が挙げられている。また緩和的対策としては、1)インフラストラクチャーのレジリエンス強化(道路、鉄道、下水道、電力、電気通信)2)地方におけるレジリエンス強化、が表明されている。

 2つ目のプロジェクトの対象地域であるエーヴォンマス・サヴァーンサイド・エンタープライズ・エリアは、セヴァーン河口(Severn Estuary)およびエイヴォン川(River Avon)、その他の小規模河川に近く、同地域における潮流と河川の水流による洪水が及ぶ平原に位置している。この地域は今後数十年間で大規模な経済成長が期待されているが、その可能性は環境負荷低減と洪水防止に関する包括的なリスク対策にかかっている。プロジェクトの成功は特定の地元や近隣そして英国全体の事業にも効用を及ぼすと同時に、同地域の3,500の家屋の防護をも強固にすることに繋がる。今回CH2Mが受注し、実施する調査は、その第一歩となる。

 前述のように、2013年12月から翌年2月に起きた、248年ぶりと報じられる豪雨と大洪水によるテムズ川他の大小河川の氾濫は、英国に極めて甚大な被害をもたらした。被害地域は西部に限らず、中部や東部にも広がっていた。キャメロン首相が打ち出した対策案には当面の方策が盛り込まれているが、同じ文書には「最もコストパフォーマンスの高い複合的洪水対策は明らかになっていない」、「最もコストパフォーマンスの高い洪水対策とレジリエンスなインフラ整備についての詳細な組み合わせは明らかになっていない」と記述されており、洪水発生やその拡大には複雑な要因が絡み合っており、経済的かつ抜本的な対策が困難であることが指摘されている。

【参照ページ】CH2M expands flood management expertise in Europe with project wins across the UK 【プロジェクト】The Somerset Levels and Moors Flood Action Plan 【参考ページ】英国のテムズ川及びサマセットの水災害に係る気候変動適応策の概要(案)

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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