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【国際】Quantisの土地利用ガイドライン(LUCガイダンス)、試験フェーズ開始。大手企業参加

 スイス環境コンサルティングQuantisは9月5日、土地利用ガイドライン「Land Use Change Guidance(LUCガイダンス)」の試験フェーズを開始したと発表した。同ガイドラインは、企業、NGO、政府機関、学術機関等40団体以上が共同で作成し、森林管理や農業等の土地利用、土地利用の変化に関する内容になっている。

 同ガイドライン作成に参加し、試験的実施(パイロットフェーズ)に参加するのは、ロレアル、ゼネラル・ミルズ、フェレーロ、マーズ、モンデリーズ・インターナショナル、バリーカレボー、ピレリ、フィリップ・モリス・インターナショナル等の企業の他、Ceres、Climate-KIC、ゴールド・スタンダード、レインフォレスト・アライアンス、South Pole Group、The Sustainability Consortium、世界自然保護基金(WWF)等の国際環境NGOやコンサルティング企業等。

 LUCガイダンスは、森林破壊や持続可能な農林業、他の土地利用がもたらす気候変動や二酸化炭素歳出量へのインパクトを科学的に正しく見極めていくために作られた。企業が土地利用からの二酸化炭素排出量を削減するために測定・追跡すべきアプローチとして、14の方法論をまとめている。内容には、サプライチェーン、森林製品、直接的な土地利用の変化、土地利用の変化など事業関連分野のものから、二酸化炭素排出量、炭素プール、認証、追跡可能なデータといった具体的な測定分野、また時間軸配分、製品横断配分、時間横断配分、データソースと質など測定の具体的な手法に関するものまで幅広く記載されている。

 森林は地球の陸地面積の約30%を占め、人間や野生動物の生活に欠かせない資源を供給している。しかし、世界銀行の開発指標によると、1990年以降、地球は毎時間1,000個のサッカー場に匹敵する森林を失っており、その影響の大きさは計り知れない。森林破壊は、水循環サイクルの機能不全、土壌浸食、耕作地減少をもたらし、さらに2050年には90億人に膨張する世界人口の食糧を喪失させる。また、森林は二酸化炭素貯蔵のための重要な役割を果たしており、国連気候変動枠組条約ボン会議(COP22)では、森林破壊を食い止めることで二酸化炭素削減目標の6分の1を達成できるという報告もなされた。

【参照ページ】Methodological guidance to help companies account for climate change impacts of land use and deforestation now enters pilot phase

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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