欧州中央銀行(ECB)は11月1日、ユーロ圏の金融監督当局に対し、金融機関監督で考慮すべきリスク・ドライバー・マップの2019年版を示した。2019年版では、重大なリスクと主要リスク・ドライバーとして、「地政学的不確実性」「不良債権」「サイバー犯罪・ITディスラプション」を挙げた。また、気候変動リスクが始めてリスクマップに登場した。
リスク・ドライバー・マップは、今後2、3年以内の金融システム全体のリスクをまとめたもの。EUの重要政策の一つである「銀行同盟(Banking Union」は、「単一監督メカニズム(SSM:Single Supervisory Mechanism)「単一破綻処理メカニズム(SRM:Single Resolution Mechanism)」「預金保険制度(DGS:Deposit Guarantee Scheme)」の3つを掲げている。リスク・ドライバー・マップは、「単一監督メカニズム(SSM)」の指針として毎年発表されており、ユーロ圏の銀行が対象となる。「リスク確率」と「リスク・インパクト」の2次元で、主要リスクが整理されている。
(出所)EU
【参照ページ】ECB Banking Supervision: Risk Assessment for 2019
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