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【オーストラリア】国会、オーストラリア現代奴隷法を可決。2019年1月1日から施行予定

 オーストラリア連邦下院は11月29日、2018年現代奴隷法の連邦上院修正案を可決。前日に連邦上院も法案を通過しており、これで両院を通過した。オーストラリア現代奴隷法は、英国女王エリザベス2世の代理人であるオーストラリア総督が裁可すれば、正式に成立。2019年1月1日から施行される。

 同法は、年間売上1億豪ドル(約84億円)以上のオーストラリア法人と、年間売上1億豪ドル以上の海外法人が有するオーストラリア現地法人に対し、毎年政府に現代奴隷ステートメントを提出することを義務付けるもの。対象企業は約3,000社と見られている。全ての政府機関に対しても、担当大臣が毎年現代奴隷ステートメントを作成することも義務付けている。提出されたステートメントは全て公表される。

 現代奴隷法では、英国現代奴隷法が有名だが、オーストラリア現代奴隷法が義務化した現代奴隷ステートメントも同様の内容。自社事業及びサプライチェーンの双方で現代奴隷に関与する可能性のあるリスクの分析や、特定されたリスクへの対処方法、対処措置の有効性評価の手法の開示等が要求される。

 英国以外でも、米国カリフォルニア州の「カリフォルニア州サプライチェーン透明法」、フランスの「人権デューデリジェンス法」も、同様に現代奴隷関与リスクの分析、対策方法の開示を義務付けている。オランダでも児童労働を対象とした「児童労働デューディリジェンス法案」が審議されている。

【法案】Modern Slavery Bill 2018

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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