国連環境計画金融イニシアチブ(UNEP FI)、海洋保護NGOのOceana、国連持続可能な保険原則(PSI)は2月27日、違法・無報告・無規制(IUU)漁業に関与している漁船や漁業事業者に対する損害保険適用を避けるためのリスクアセスメント・ガイドラインを発表した。策定では独アリアンツが主導した。IUU漁業が蔓延ると、乱獲や組織犯罪が懸念され、世界的に対策が急がれている。IUU漁業による世界の建材損失は、推定100億米ドルから235億米ドル。
今回のガイドラインでは、IUU漁業関与を検知する18のチェックポイントをまとめた。その中には、船名、船籍国、IMO番号、定期メンテナンス記録のような基本情報から、操業地域、魚種、船体トラッキングシステムの搭載、漁具紛失報告回数等、リスクアプローチに基づくものもある。魚種では、主要魚種のIUU漁業関与リスクを10段階で評価。最もリスクが高いのは、オレンジラフィーと大西洋クロマグロ。
同ガイドラインは、チェックポイントを踏またリスクマネジメントを行うことで、保険請求の低減、他の犯罪や詐欺行為、法的賠償への関与低減、レピューテーションの向上につながるとしている。
【参照ページ】LEADING INSURERS, OCEAN CONSERVATIONISTS, OCEANA AND UNEP FI ISSUE FIRST-EVER GUIDELINES TO COMBAT PIRATE FISHING
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら