世界保険大手英リーガル&ゼネラルの運用子会社リーガル&ゼネラル・インベストメント・マネジメント(LGIM)は6月21日、気候変動対応での投資先企業とのエンゲージメント結果を発表。同社の運用資産総額50億ポンド(約6,800億円)のESG投資ファンド「Future World funds」で、新たにエクソンモービル、ホーメル・フーズ、韓国電力公社、メットライフ、クローガーの5社をダイベストメント(投資引揚げ)に指定した。すでに日本企業2社も指定されている。
今回追加された5社は、エンゲージメントの結果、気候変動対応に積極的でなくリスクが高いと判断された。Future World fundsでの気候変動ダイベストメントでは、すでに、中国建設銀行、ロスネフチ、日本郵政、スバル、ロブロウ、Sysco Corporation(シスコ)の6社が指定されており、今回の継続エンゲージメントでも6社からは十分なアクションが見出されず、ダイベストメントを継続する。ダイベストメント指定は、今回の決定で合計11社となった。LGIMは、エクソンモービルの取締役会議長の取締役再任にも反対票を投じるという。
一方、各セクターで高く評価されたのは、原油ガスでは、エクイノールとロイヤル・ダッチ・シェル。資源ではリオ・ティントとBHP。自動車ではダイムラー。食品ではゼネラル・ミルズとネスレ。金融では、ウエストパック銀行、シティグループ、オーストラリア・コモンウェルス銀行、BNPパリバだった。
気候変動関連のダイベストメントは、石炭に関するものが中心だったが、他の業種でも対応状況によってダイベストメント対象になる動きが出てきた。
【参照ページ】Legal & General Investment Management steps up pressure on companies to address climate change
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