国連環境計画(UNEP)等は9月23日、国連気候アクション・サミットの場で、毎年3%の省エネ改善を目指す新イニシアチブ「3パーセント・クラブ」を発足。15ヶ国が加盟した。国際エネルギー機関(IEA)の分析によると、パリ協定での国際合意に必要な二酸化炭素排出量削減のうち40%を省エネだけで実現できるという。そのため、同イニシアチブは省エネ推進をターゲットとした。
今回のイニシアチブは、国連環境計画(UNEP)、国際エネルギー機関(IEA)、SE4All(Sustainable Energy for All)、欧州復興開発銀行(EBRD)、EE Global Alliance、地球環境ファシリティ(GEF)が運営している。
加盟した国は、英国、イタリア、ポルトガル、デンマーク、アイルランド、ハンガリー、エストニア、アルゼンチン、コロンビア、ホンジュラス、インド、ケニア、セネガル、ガーナ、エチオピアの15ヶ国。加盟国は、年間3%の省エネに向けたコミットメントを国家計画等に組み込み、財政的・技術的支援を実施することが求められる。
同イニシアチブには、企業等も支持を表明している。支持企業は、Signify、ジョンソンコントロールズ、エネル、サンゴバン、EDP、LeasePlan、サーモキング、トレイン、Alliance to Save Energy、Danfoss。世界資源研究所(WRI)、米州開発銀行(IDB)、グローバル・グリーン成長研究所も支持を表明した。
同イニシアチブは、特に、不動産、輸送、電化製品、照明、地域熱供給を念頭に、高い省エネ技術の導入を進める。これにより、2040年までに年間5,000億米ドルの家庭用エネルギーコストが節約できるという。雇用創出効果も期待できる。
【参照ページ】RELEASE: New global effort on climate change targets 3% increase in energy efficiency per year
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