九州電力は10月3日、川内原子力発電所1号機、2号機の現行運転計画を変更し、1号機は2020年3月16日から、2号機は同年5月20日から、発電を停止し、定期検査に入ると発表した。原子炉等規制法に基づき、運転計画変更届を原子力規制委員会へ提出した。
原子力発電所については、環境省外局の原子力規制委員会が4月24日、原子力発電所の新規制基準で設置が義務付けられているテロ対策施設「特定重大事故等対処施設」(特重施設)について、「原子炉の工事計画の認可から5年以内に設置を完了する」とした期限の延長を認めないことを決定した。今回の1号機と2号機の発電停止は、特重施設の完成が設置期限に間に合わないことによるもの。同様の事例としては今回が全国初となる。
【参考】【日本】原子力規制委、テロ対策施設の設置完了期限延長せず。原発9基が強制停止の可能性(2019年4月26日)
今後、関西電力高浜3号機、4号機等、再稼働済みの3電力7基が同様に発電停止に陥る見込み。
九州電力の今回の発表では、特重施設を完了させ、1号機については2020年12月27日から、2号機については2021年1月27日から再稼働する計画もあわせて示した。
【参照ページ】川内原子力発電所1、2号機の運転計画を変更しました
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