
英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズは11月11日、二酸化炭素排出量の増加に繋がる「余剰燃料積載」の慣行を見直すと発表した。航空業界では、ジェット燃料コストが高い地域に航行する場合、低い地域から必要以上の燃料を積み運ぶことで燃費を浮かす「燃料タンカリング」行為が慣行となっている。しかし余分や燃料を積んで機体が重くなるため、二酸化炭素排出量を増やしていた。
今回発表の背景には、BBCへの内部文書のリークや内部告発があるとみられている。同社内部告発者によると、同社は燃料タンカリングによるコスト削減可否計算ソフトを有しており、コスト削減可能な場合には、余剰燃料を積んでいるという。リークされた内部文書には、最近のイタリア便で3t近い余剰燃料が積載されたと記されている。この余剰燃料は、同社がニューヨーク往復便に相当する600kg以上の二酸化炭素を余分に排出したことを意味し、コスト削減効果も40ポンド未満であったとされる。
同社は今回、燃料タンカリングを間違ったものと認め、財務サステナビリティだけでなく、環境サステナビリティも考慮した正しい行動を推進していくと発表。同業界慣行を撤廃することで、欧州大都市の二酸化炭素排出量に相当する排出量を抑制できるとした。
研究者は、ヨーロッパの全航空会社のフライトの5分の1は、何らかの形で燃料タンカリングを行っていると推定。欧州空路だけでも人口10万人規模の街に相当する二酸化炭素が排出されている可能性があるとした。BBCは、ブリティッシュ・エアウェイズだけでなくイージージェットが燃料タンカリングを行っている証拠も押さえているという。
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