
環境省は3月10日、2017年に発行したグリーンボンドガイドラインを改訂し「グリーンボンドガイドライン2020年版」を発行。同時に「グリーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン2020年版」を策定した。
グリーンボンドガイドラインの改訂では、国際資本市場協会(ICMA)のグリーンボンド原則(GBP)の改訂に合わせたもの。
【参考】【国際】ICMA、グリーンボンド原則とソーシャルボンド原則を改訂。外部レビュー等について整理(2018年6月20日)
一方、新規発行した「グリーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン2020年版」は、英Loan Market Association(LMA)と香港に本部を置くアジア太平洋地域業界団体Asia Pacific Loan Market Association(APLMA)が策定した「グリーンローン原則(GLA)」と「サステナビリティ・リンク・ローン原則」を原則依拠し作成した。
サステナビリティ・リンク・ローン原則では、これまで環境省は、環境の領域ではないソーシャルボンドやサステナビリティボンドについては、日本版のガイドライン作成を見送ってきた。しかし今回、サステナビリティ・リンク・ローンについては、資金使途ではなく、サステナブル・パフォーマンス・ターゲット(SPTs)に関する規定となることから、必ずしもソーシャルに関する内容に言及する必要がないため、今回ガイドラインを策定したと考えられる。
【参考】【国際】LMAとAPLMA、環境融資の国際ガイドライン「グリーンローン原則(GLP)」策定(2018年3月26日)
環境省は、2019年12月10日から1月10日までパブリックコメントを実施。その中で、ICMA、LMA、気候債券イニシアチブ(CBI)に対し、アウトバウンドで意見を紹介するという細かい対応を行った。その結果、ICMA、LMA、CBIから多数のコメントが寄せられ、原案からの改正が行われた。日本の省庁のパブリックコメントでは、基本的にパブリックコメントを通じて文書が変更されることが稀な中、パブリックコメントという本来の趣旨が活かされた策定プロセスが踏まれたと言える。
【参照ページ】「グリーンボンドガイドライン2020年版」の改訂、「グリーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン2020年版」の策定及び意見募集(パブリックコメント)の結果について
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