米ESG投資分野アドボカシーNGOのCeresは3月20日、水関連の金融リスク対応のため、新たにタスクフォース「Valuing Water Finance Task Force」を発足すると発表した。大手機関投資家が多数加盟した。気候変動に続き、水リスクについても投資家間の議論が活発化してきた。
発足メンバーとして加わった機関投資家は、米カリフォルニア州教職員退職年金基金(CalSTRS)、スウェーデン公的年金基金AP7、スウェーデン金融大手SEB、米ニューヨーク州退職年金基金、カリフォルニア州ベティー・イー財務長官、ニューヨーク州トーマス・ディナポリ財務長官、米ニューヨーク市のスコット・ストリンガー財務長官財務長官等。
同タスクフォースは、Ceresがオランダ政府と協働で2019年1月に発足したイニシアチブ「Valuing Water Initiative」を基に設立された。同イニシアチブは、国連と世界銀行の水に関するハイレベルパネルで策定された「水評価原則」を実行し、意思決定における水の評価方法に変化をもたらすことを目的としている。
Ceresは、これまで水資源リスクに関する学術研究は数多くなされているものの、投資家向けに整理されたものは存在しないという。同イニシアチブは、企業が抱える水リスクと財務影響を組み合わせることで、財務観点での水リスクの認識を促進。Ceresが今後、アクションステップをまとめる。
【参照ページ】Ahead of World Water Day, Ceres launches new effort to catalyze capital markets to value water as a financial risk
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