自動車世界大手米GMは11月19日、2025年頃までに世界全体で全30車種で電気自動車(EV)モデルを投入すると発表した。また2025年までに米国販売台数の40%はEVになる見通しも明らかにした。
GMは今回、2025年までにEVと自動運転(AV)の分野に270億米ドル(約2.8兆円)を投資する計画も表明。同社は新型コロナウイルス・パンデミック前には、同分野に200億米ドルの投資計画を示していたが、大幅に増額した。背景として、同社のメアリー・バーラCEOは「気候変動は本当だ」と語った。
EV車種を投入する30種のうち、3分の2以上は主戦場の北米市場になる。キャデラック、GMC、シボレー、ビュイック等の主力ブランドも対象となる。同社は3月に次世代バッテリー「Ultium(アルティアム)」を発表しており、今回も同バッテリーで航続距離を400マイル(約640km)から450マイル(約724km)にまで引き上げることが可能とした。アルティアムを軸としたプラットフォームを構築することで、幅広い車種に対応できるコスト戦略もとる。アルティアムの生産は、韓国LG化学との合弁企業が担う。
さらに開発中の第2世代アルティアムは、エネルギー効率を2倍に向上し、原材料コストを半分以下に下げることができるという。同社はすでに第2世代の技術実証を開始しており、2020年代中盤に完成する見通し。エンジニアも、ソフトウェアや制御のエンジニアを3,000人採用する。燃料電池では本田技研工業との共同開発していることも強調した。
【参照ページ】GM Boosts Investment, Grows Electric Portfolio to Lead in EV Race
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