英アマンダ・ソロウェイ科学研究イノベーション相(ビジネス・エネルギー・産業戦略省政務次官)は1月6日、新型コロナウイルスと気候変動の研究強化のため、研究機関に対する2億1,300万ポンド(約300億円)の国家予算を発表した。英国研究技術革新機構(UKRI)の7つの研究評議会が資金提供を担う。物理学から人文科学まで幅広い研究分野をカバーする。
今回の発表の予算のうち、英全土の医療研究所に対しては2,900万ポンドを提供。新型コロナウイルス等の研究費に充てる。また、プリマス大学の浮体式洋上風力発電のタービン試験施設や自立型海洋ロボット工学などの脱炭素技術の研究開発費には2,500万ポンドを提供。デジタル・リサーチ・インフラ・分野には3,400万ポンド、英科学評議会施設の建替えに3,500万ポンドを充てる。
一方、欧州委員会は同日、欧州イノベーション会議(EIC)基金として初となる、企業への出資対象企業を42社発表した。イノベーション開発で合計1億7,800万ユーロ(約230億円)。投資対象企業は、健康、サーキュラーエコノミー、製造業等。その中には、心不全治療のための新たな埋込み型血液ポンプ開発のフランスCorWaveも含まれる。EIC基金は、従来からの補助金に加え、今年から1社当たり最大1,500万ユーロの出資を行う。
【参照ページ】Over £200 million boost to upgrade UK labs to help scientists tackle COVID-19 and cut emissions
【参照ページ】European Innovation Council Fund: first equity investments of €178 million in breakthrough innovations
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