カナダ政府は2月15日、全ての国に対し、恣意的拘禁を禁止することを要求する国際宣言「国家間関係における恣意的拘禁反対宣言」を発表。カナダ政府を含む60の国・地域が署名した。同宣言では名指しをしていないものの、中国政府による新疆ウイグル自治区での恣意的拘禁を非難する意図があると見られており、在カナダ中国大使館は、「カナダ側に断固たる抗議を行った」との声明を2月16日に発表した。
今回発表の宣言は、世界人権宣言、国際人権規約の自由権規約(B規約)、領事関係に関するウィーン条約を参照し、恣意的拘禁に反対を表明。特に、過酷な条件での拘禁、弁護士へのアクセスの拒否、拷問、その他の残酷で非人道的または品位を傷つける処遇または罰の4つを防止・禁止することを宣言した。カナダ政府は、二重国籍を持つ個人にも同様の措置を求めるとした。
同宣言に署名した国・地域は、カナダ、日本、米国、英国、EU、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、オーストリア、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、アイルランド、アイスランド、リトアニア、ラトビア、エストニア、ギリシャ、ポーランド、チェコ、スロバキア、ルーマニア、スロベニア、クロアチア、アルバニア、ブルガリア、アンドラ、マルタ、キプロス、スイス、リヒテンシュタイン、サンマリノ、ウクライナ、ジョージア、オーストラリア、ニュージーランド、トンガ、バヌアツ、ツバル、ベリーズ、コスタリカ、パナマ、スリナム、ガイアナ、ハイチ、アンティグア・バーブーダ、セントクリストファー・ネービス、セントルシア、セントビンセント・グレナディーン、ガーナ、マラウイ。
【参照ページ】Arbitrary detention in state-to-state relations
【参照ページ】Chinese Embassy Spokesperson's Remarks
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