タイヤ世界大手仏ミシュランは3月3日、自動車向けの汎用タイヤ「MICHELIN e.PRIMACY」を3月1日から上市した。走行性能を向上しつつ、ライフサイクルでの環境フットプリントを大幅に削減し世界最高水準をマーク。さらにカーボンオフセットし、販売時の製品二酸化炭素排出量をゼロとして販売する。新たな主力商品として世界展開していく。
タイヤの性能は、転がり抵抗性能(走行中にタイヤが損失してしまうエネルギー)と、ウェットグリップ性能(路面が濡れた状態でのタイヤのグリップ力)の2つで測定される。MICHELIN e.PRIMACYは、転がり抵抗性能で「A」(最高位はAAA)、ウェットグリップ性能で「b」(最高位a)」をマーク。一般社団法人日本自動車タイヤ協会では、転がり抵抗性能が「AAA」「AA」「A」、ウェットグリップ性能がd以上のものが「低燃費タイヤ」と定義しており、MICHELIN e.PRIMACYは「低燃費タイヤ」に該当。さらに、同社によると、転がり抵抗性能が「A」以上で、ウェットグリップ性能が「b」以上のタイヤはタイヤ全体の1%にも満たないという。
MICHELIN e.PRIMACYは、転がり抵抗性能を大きく改善したことで、ガソリン・ディーゼル車両では100km走行当たり燃料を最大0.21l削減でき、タイヤの寿命までのコスト削減効果は80ユーロ。削減できる二酸化炭素は174kg。電気自動車(EV)では電力消費量を最大7%削減できる。
さらにMICHELIN e.PRIMACYは、Livelihoods Carbon Fundsとパートナーシップを締結し、カーボンオフセットを実施。製品販売時の二酸化炭素排出量はゼロとなっている。販売タイヤは、15インチから20インチまで56種類。すでにシトロエンの「C4」「C5 Aircross」やトヨタ自動車「Aygo」等で採用が決まっている。
【参照ページ】Market launch of MICHELIN e.PRIMACY, the first eco-designed MICHELIN tire made to last
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