飲料大手米キューリグ・ドクター・ペッパーは3月22日、リジェネラティブ農業への転換に関する新目標を発表。また、テキサス州の水質改善プログラムに加盟したことも明らかにした。同社が展開する水スチュワードシップ・アクションの一環。
リジェネラティブ農業への転換では、2030年までに、リジェネラティブ農業を実践する農地と環境保全用地の面積を25万エーカー(1,011km2)にまで拡大。同社の土地利用の50%に相当するコーヒーやとうもろこし、りんご等、気候変動の影響を強く受ける作物を栽培する主要サプライヤーや農家と協働する。同社はリジェネラティブ農業への転換で、水質向上、水消費量削減、生物多様性確保、経済レジリエンスが実現できるととらえている。
また、今回同社が加盟したテキサス州のプログラムは、トリニティ川の水質改善イニシアチブ「テキサス・ウォーター・アクション・コラボレーティブ(TxWAC)」。同州フリスコ本社やテキサス州の製造・配送拠点等で、トリニティ川流域の自然環境を保護することにコミットした。
同社は他にも、水スチュワードシップ・プログラムを展開している。さらに2020年には、国際環境NGOの米ザ・ネイチャー・コンサーバンシー(TNC)と協働し、テキサス州やカリフォルニア州、メキシコの同社拠点での水スチュワードシップ・プロジェクトも実施。2020年には、干ばつの深刻な地域に対し、水4.4億lを供給した。
集団的アクションとしては、飲料業界の国際的な環境サステナビリティ向上業界団体BIER(Beverage Industry Environmental Roundtable)や、ボンネビル環境財団(BEF)、カリフォルニア・ウォーター・アクション・コラボレーティブ(CWAC)と協働。メキシコのトラホムルコ・デ・スニガでの水スチュワードシップ・イニシアチブの展開や、米アリゾナ州、ネバダ州、カリフォルニア州での10社に対する水供給量増強支援、カリフォルニア州での水安全保障の強化等を行った。
同社は、最も水リスクの高い地域コミュニティと協働し、2025年までに水消費量と同量の水を同地域へ還元する目標を設定している。水消費効率も20%改善する。2019年には、最も水リスクの高い地域におけるコーヒーや清涼飲料での水消費量のうち73%を還元し、水消費効率は4.4%改善した。
【参照ページ】Keurig Dr Pepper Strengthens its Commitment to Water Stewardship
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