重電設備世界大手仏シュナイダーエレクトリックは5月18日、生物多様性の保全に向けたコミットメントを発表した。同社は、2021年の「世界で最も持続可能な企業100社」(ランキング)で1位を獲得済み。2020年には、生物多様性の喪失に対策を講じると宣言しており、今回具体的なアクションを示した形。
【参考】【ランキング】2021年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」
同社はまず、生物多様性インパクトの定量化と定期的な開示を行うと明言。2020年10月には、生物多様性フットプリント測定ツール「Global Biodiversity Score」を活用し、同社バリューチェーン全体での生物多様性フットプリントを世界で初めて開示した。
また2030年までに生物多様性ネット喪失ゼロを標榜。生物多様性保全のための技術開発や製品ライフサイクル全体の最適化を進める。さらにサプライヤーと協働し、包装・容器での使い捨てプラスチック削減や再生紙の利用も推進。NGOや基金との協働や、従業員へのエンゲージメントも進める。
同社のコミットメントは、フランス生物多様性イニシアチブ「Act4nature internatinal」の活動がベースとなっている。Act4nature internatinalは、仏環境企業団体Entreprises pour l’Environnement(EpE)が中心となり、企業、NGO、研究機関が集うフランスのマルチステークホルダー型イニシアチブ。2018年発足以来、企業からの自発的な生物多様性コミットメントを促しており、すでに150社のCEOから期限を設けた具体的なコミットメントが発表。2021年にはさらに40社からのコミットメント発表が期待されている。Act4nature internatinalは、国際的な生態系イニシアチブ「Business for Nature」の活動に関するフランス支部の役割も担っている。
【参考】【国際】世界経済フォーラムや環境NGO、自然生態系回復でBusiness for Nature結成。企業が率先アクション(2019年7月24日)
【参照ページ】Schneider Electric details pledge to fight global biodiversity loss
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