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【日本】JFE、モノパイル式着床式洋上風力基礎の量産工場建設へ。ENEOSは浮体式で仏大手と提携

 JFEホールディングス傘下のJFEエンジニアリングは7月20日、着床式洋上風力発電設備のモノパイル式基礎の新工場の設備投資を決定したと発表した。岡山県笠岡市にある同社グループのJFEスチール西日本製鉄所の敷地内に工場を建設。設備投資額は約400億円。

 着床式の基礎部分の方式では、大きく3つの種類があり、今回同社が生産するモノパイル式は、世界で3分の2以上のシェアを占める圧倒的主流。他には重力式とジャケット式がある。モノパイル式と重力式は、一つの杭で構造を支えるため、整地や建設コストが安いことが普及している要因だが、水深が深くなると安定化させる高い技術が必要となる。一方、日本の製鉄大手は、港湾桟橋等で実績のあるジャケット式にこだわってきた。他にも各々方式を込み合わせたトリポッド式等がある。

 生産工程では、JFEスチールが製造した大単重厚板を岡山県笠岡市内の新工場に輸送。その後、モノパイルと、風車タワーを接続するための継ぎ手部品「トランジションピース」素管を生産する。その後、モノパイルは洋上風力発電事業の建設地へ直接、海上輸送。一方、トランジションピース素管はJFEエンジニアリング津製作所へ海上輸送し、2次部材、内装品を設置してトランジションピース完成品とした後、津製作所より建設地へ海上輸送する。

 同社はこの後、ジャケット式基礎を加え、洋上風力基礎製造のフルラインナップ体制を確立するという。

 一方、ENEOSホールディングス傘下のENEOSは7月7日、フランス浮体式洋上風力発電エンジニアリング技術を持つBW Ideolとの間で、日本国内での商業規模の浮体式洋上風力発電所開発で提携したと発表した。BW Ideolは、ダンピングプールを用いた浮体式洋上風力発電で特許を持ち、フランスと日本という気象・海象条件の異なるエリアで異なる認証機関の認証を取得し実証運転を成功させている世界唯一のエンジニアリング企業。

【参照ページ】モノパイル式基礎の新工場建設に向けた設備投資を決定 ~国内初の洋上風力着床式基礎製造拠点~
【参照ページ】仏BW Ideol社との日本国内における浮体式洋上風力発電の共同事業開発契約の締結について

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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