資源開発世界大手英豪リオ・ティントは7月27日、セルビア・ジャダールのリチウム採掘事業に24億米ドル(約2,600億円)を投資すると発表した。同社は今後15年間以上、ジャダールでの採掘事業を通じ、欧州最大のリチウム供給企業となる見込み。
今回の投資は、同国GDPの1%から4%を占める規模。プラント建設過程で2,100人分、採掘過程で1,000人分の雇用を創出するという。同社は、ジャダール鉱床に精製プラントも建設。電気自動車(EV)バッテリー用の炭酸リチウムや、太陽光パネルや風力タービン用のホウ酸リチウムを生産する。最初の大規模生産は2026年、完全稼働は2029年を予定。
プロジェクト推進過程では、厳格な環境基準を設定し、地域コミュニティへのインパクトを最小化。鉱滓ダムを必要とせず、水管理でも原水の70%は、再利用水や坑内水で賄う。同社は、地域の専門家等とも協働。これまで環境調査12本に加え、大気と水に関する生物学・物理学・科学的分析も2.3万回以上行ってきた。
同社は今後、同国政府、地域コミュニティからの開拓ライセンスの取得や、環境インパクト調査(EIA)の承認、NGOとのエンゲージメントを進める。EIAは、2022年に開始予定。
【参照ページ】Rio Tinto commits funding for Jadar lithium project
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