英ビジネス・エネルギー・産業戦略省とウェールズ省は11月26日、ウェールズ地方での潮力発電(潮汐力発電)に年間2,000万ポンド(約30億円)を投資する政策を発表した。洋上風力発電だけでなく、潮力発電の分野でも世界をリードする考え。雇用創出効果もアピールした。
今回の計画では、潮力資源の豊富なアングルシー島の沖合で「Menter Mon Morlais」プロジェクトを展開。潮汐エネルギーは、潮の満ち引きが時計のように正確に予測できるため、安定電源になれる可能性が高い。今回英政府は、化石燃料の依存度や、世界的なガス価格変動リスクに対応するためにも、潮力発電に期待する考えも披露した。
今回の予算は、英国政府が固定価格買取制度(FIT)に変わる形で導入した差分契約制度(CfD)の第4回ラウンドの中に、同プロジェクトを盛り込む形で資金拠出される。第4回ラウンド全体の支給額は2億8,500万ポンドとなる見込み。英政府は、CfDが洋上風力発電のコストを65%下げることに成功したとみており、潮力発電でも同様の効果を期待している。第4回ラウンドは12月23日に開始され、合計12GWの設備容量を増やしにいく。
【参照ページ】UK Government announces biggest investment into Welsh tidal power
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