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【アメリカ】バイオジェン、アルツハイマー治療薬を50%減額。医薬品アクセス向上

 米医薬品大手バイオジェンは12月20日、アルツハイマー病(AD)治療薬ADUHELM(一般名:アデュカヌマブ)の米国での卸売購入価格(WAC)を1月1日から約50%引き下げると発表した。医薬品アクセス向上施策の一環。エーザイは2017年10月からバイオジェンとアデュカヌマブの開発と製品化で協働している。

 今回の決定により、平均体重(74kg)の疾患者の場合、10mg/kgの年間の薬剤費が28,200米ドルとなった。背景には、発売以降数カ月間、ステークホルダーに意見を聞いたところ、高額が理由で摂取が見送られている状況が多数あり、有効な治療が実現できていないと判断したため。米国の医療制度のサステナビリティも踏まえたと言及し、新価格では2022年にADUHELMによる治療を約5万人が開始する可能性があると想定した。

 同社は、他にも、2022年の経費削減計画も発表。多発性硬化症領域における後発品の参入、ADUHELMの採用状況の遅れによる影響を勘案し、予想売上に対応した経費削減を計画する。経費削減で年間約5億米ドルを捻出し、一部はバイオジェンのパイプラインや戦略的な活動に回す。

 また同社は12月14日、米ファーマテック・スタートアップTheraPanaceaの転換社債へ最大1,500万米ドル(約17億円)を出資することも発表。神経科学での治療領域に焦点を当て、機械学習(ML)と人工知能(AI)を活用した創薬で協力関係を締結した。バイオジェンがTheraPanaceaの技術の独占権を獲得。特定の研究開発マイルストーンを達成すると、最大で4,100万米ドルのインセンティブも付いている。

【参照ページ】Biogen Announces Reduced Price for ADUHELM® to Improve Access for Patients with Early Alzheimer’s Disease
【参照ページ】Biogen and TheraPanacea Announce New Collaboration with the Potential to Advance Digital Health for Personalized Medicine in Neuroscience

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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