北海道電力と三菱商事の合弁会社「道南水力発電合同会社」は5月24日、三井住友信託銀行及び北洋銀行と融資契約を締結し、水力発電事業に対するプロジェクトファイナンス融資を受けることが決まったと発表した。許認可や権利が複雑に絡む水力発電は、従来プロジェクトファイナンスが敬遠されていたが、今回融資実行にまでこぎつけた。
北海道電力は2021年10月、保有している4ヶ所の水力発電所と、ほくでんエコエナジーから譲受する大野水力発電所を、同社と三菱商事が11月に設立した折半合弁会社「道南水力発電合同会社」に譲渡。同社の単独事業ではなくなっている。
【参考】【日本】北海道電力、ロシア一般炭輸入停止。経済制裁背景。2030年には原発で50%計画(2022年4月30日)
今回、北海道電力と三菱商事は、それぞれが有する水力発電事業とプロジェクトファイナンスに関する知見を活かし、金融機関と協議。その結果、同事業の事業計画が高く評価されたという。
今後、道南水力発電は、北海道電力から導水路等のリースを受け、既存設備の有効活用を図った上で、順次老朽化した設備のみリプレース工事を行い、発電事業を継続する。また、北海道電力は、引き続き、リプレース工事や工事後の保守を担当する。
【参照ページ】水力発電所アライアンス事業におけるプロジェクトファイナンス融資の実行について
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