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【日本】アサヒと桂鉱社、乳がん細胞を死滅させる物質を共同開発。ビール酵母細胞壁と石英斑岩活用

 アサヒグループホールディングス傘下の研究子会社アサヒクオリティーアンドイノベーションズは6月7日、ビール酵母細胞壁と石英斑岩を混合した物質が、乳がん細胞の細胞死を誘導することを確認したと発表した。同研究は、岐阜県の桂鉱社との共同で実施。副作用や苦痛を伴わない新規のがん治療法として活用できる可能性を示した。

 今回研究対象としたビール酵母細胞壁は、ビール製造工程で発生する副産物。植物の成長や免疫力を高めることから肥料原料等としても活用されている。

【参考】【日本】アサヒバイオサイクル、ビール酵母細胞壁由来の肥料原料で虫害低減。JAぎふ協働、CO2排出削減も期待(2021年7月9日)

 両社は今回、過熱水蒸気を用いて水熱反応させたビール酵母細胞壁と、石英斑岩を粉砕・加工したスラリーを混ぜ合わせ、「還元性スラリー」を作成。乳がん細胞を培養した樹脂容器の外側に、還元性スラリーを入れて3日間放置したところ、乳がん細胞がほぼ死滅したことが確認できたという。また、同条件での実験で、正常細胞にほぼ影響がなかったことから、正常細胞には障害を与えず、がん細胞を選択的に死滅させることができることも確認した。

 同様の実験系では、乳がん細胞だけでなく、子宮頸がん細胞、急性白血病細胞、悪性黒色腫細胞、胃がん細胞、慢性骨髄性白血病細胞、膵臓がん細胞、子宮膜がん細胞、甲状腺がん細胞、肝臓がん細胞への有効性も確認済み。

 両社は今後、詳細メカニズムを解明することで、新たながん治療の開発を進める。

【参照ページ】ビール酵母細胞壁を活用した新素材の抗がん作用を確認

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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