国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局は6月6日から16日まで、国別削減目標(NDC)を段階的に引き上げていくパリ協定の仕組み「グローバル・ストックテイク」の国際実務者会合(テクニカル・ダイアログ)「ボン気候変動会議」を開催した。
今回の会合は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第6次報告書が発表された後の最初の会合。また、各国の目標の状況を分析した2021年11月発表の「NDC統合報告書」は、1.5℃目標から大きく乖離していることも示しており、各国の目標の引上げが大きな焦点となっている。
今回の会合では、パリ協定の1.5℃目標の達成に向けた世界全体の進捗を評価し、達成に向けた課題に対する共通の理解を深めた。また、多くの参加者から、気候変動の影響に対応するための資金援助とアクション拡大の必要性が訴えられた。
会合の要約は、数週間以内に発表される予定。また11月に開催される第27回気候変動枠組条約シャルム・エル・シェイク締約国会議(COP27)で次回のテクニカル・ダイアログが開催される。最終的には、2023年のCOP28に向け、各国の目標引上げを狙う。
【参照ページ】Global Stocktake: A Critical Lever for Ambitious Climate Action
【参照ページ】UN Global Climate Action 6 June 2022
【参照ページ】The Technical Dialogues of the Global Stocktake
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