穀物世界大手米ADM(アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド)と化学世界大手独バイエルは6月23日、インド・マハラシュトラ州ラトゥール、オスマンバード、ビード地区の大豆農家に対し、持続可能な農業実践トレーニングを3年間提供していく覚書(MOU)を締結した。今後、同国カルナタカ州にも拡大予定。
ADMは、油糧種子の食用油脂への加工、動物用飼料・飼料原料、人間用栄養原料の製造がインドにおける主要事業。マハラシュトラ州及びカルナタカ州にある農作物開発・調達センター50拠点以上で構成される農場科学センター(KVK)を通じ、現地農家とのネットワークを構築している。
同社のサステナビリティ・プログラムでは、欧州のプロテラ財団を通じ、小規模農家に社会・経済・環境サステナビリティの原則と第三者監査に関するトレーニングの受講機会を提供する。
一方バイエルは、ADMのネットワークに属する大豆農家2.5万人を対象に、持続可能な作物生産の原則に基づき、法的に認められた無害な作物保護剤を提供。ADMと農業大学が共同作成した作物管理スケジュールを、作業地域の全作物で提供する他、大豆及び豆類の全作物に対する作物保護パッケージの開発を進める。
同社は今回、種子処理、農薬、農学的アドバイス、総合的病害虫管理(IPM)の実践等、種子から市場まで全体をカバー。優良農業規範の実証を行い、現地視察も実施する。
ADMの農学者チームに対しては、バイエルと米州農業協力機構(IICA)が共同提供するGAP認証「BayG.A.P」のトレーニングや、栄養・農薬スケジュール等に関する定期トレーニングを提供する。
また播種時には、安全性プロトコルに準拠し、バイエルのローラーミキサーを使った種子処理のトレーニングも実施する。
【参照ページ】Bayer and ADM partner to build and implement a Sustainable Crop Protection Model for Soybean Farmers
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