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【EU】EU理事会、ロシア産金禁輸を決定。米英加日に並ぶ。食料・医薬品は制裁除外

 EU上院の役割を果たす加盟国閣僚級のEU理事会は7月21日、新たなロシア経済制裁を決定した。ロシア産の金の購入、輸入、譲渡が新たに禁止となった。第三国経由でEU域内に入ってきたものも禁止対象。

 金の禁輸では、6月のG7サミットの際に合意しており、すでに米国、カナダ、英国、日本では禁輸が決定済み。EUも遅れて加わった。EUでは、ガス供給の状況から、決定に時間をかけたと見られるが、ノルド・ストリーム1が供給停止となったことから、一気に決定に至ったとみられる。

【参考】【ヨーロッパ】ノルド・ストリーム1、定期メンテナンスでガス供給停止。欧州に大きな打撃(2022年7月12日)

 今回の経済制裁パッケージでは、他に、ロシアの軍事・技術強化または防衛・安全保障分野の発展に寄与しうる規制品目のリストを拡張。民生・軍事の二重用途技術と先端技術に関する輸出規制を強化した。

 さらに、制裁回避を避けるため、既存の港湾アクセス禁止を閘門まで拡大。加えて、預金受入れ禁止の範囲を、第三国に設立されロシア法人またはロシアに居住する自然人が過半数を所有する法人、団体または組織からのものに拡大した。禁止されていない国境を越えた取引のための預金の受入れは、各国の所轄官庁による事前認可を受ける必要がある。

 一方、食料、医薬品、第三国への石油輸送に関しては、特定のロシア国有企業との取引禁止を適用除外とすることを明確にした。食料に関しては、食料安全保障の観点から、6月のG7サミットで制裁対象から除外することで合意していた。

【参考】【国際】G7エルマウ・サミット、グローバル食料安全保障声明発表。短期施策と長期施策の双方(2022年6月29日)

 また、公共調達、航空、司法の分野でも、制裁の免除事項を決めた。例えば、国際民間航空機関(ICAO)の技術産業基準設定業務を保護するために必要な航空関連商品及び技術をロシアに技術支援することは許可される。司法へのアクセスを確保するために、ロシアの公的機関との取引禁止も緩和される。

【参照ページ】Russia’s aggression against Ukraine: EU adopts “maintenance and alignment” package
【参照ページ】

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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