穀物世界大手米ADM(アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド)と精密発酵技術スタートアップ米ニューカルチャーは8月17日、代替乳製品の共同開発を行うと発表した。ADMはニューカルチャーに対し、植物由来原料や香料を提供。ニューカルチャー商品への非動物性カゼインの活用を拡大し、商品化を加速する。
乳製品は、米国だけでも700億米ドル(約9.5兆円)の市場規模があり、そのうち約30%をチーズが占める。しかし、植物性チーズは、従来の動物性チーズと比べ、味や機能の差が大きく、一般消費者への浸透が課題となってる。
ニューカルチャーは、精密発酵技術を活用し、味、食感、機能、栄養成分において動物性乳製品と区別がつかない非動物性乳製品を開発。非動物性モッツァレラチーズ商品等を提供している。
ADMは、代替プロテイン市場が、今後年10%で成長すると予測。代替肉と代替乳製品だけでも年14%成長し、2030年には1,250億米ドル(約15.7兆円)に達すると見立てている。4月12日には、ADMは同分野での世界のリーダーであり続けるとも宣言している。今回のアクションもその一環。
【参考】【アメリカ】ADM、代替プロテインと非遺伝子組換えに約400億円新規投資。ESG債で940億円調達(2022年4月13日)
【参照ページ】ADM and New Culture Announce Strategic Partnership to Scale Up Alternative Dairy Products
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