フィンランド製紙・木材大手ストラ・エンソは9月29日、フィンランド通信塔開発EcoTelligentと協働し、マス・ティンバーを活用した木造通信塔を建設すると発表した。鉄筋コンクリートの代替となる選択肢の提供を進める。
EcoTelligentは、2017年設立のスタートアップ企業。通信塔への再生可能な木材を活用し、持続可能な建設への移行を進めている。
両社は、5G以降の通信塔を単板積層材(LVL)で建設。LVLは、重量に比例して鉄の2倍の強度を持ち、通信機器を容易に支えることが可能な量産型木材。鉄やコンクリートとは異なり、運搬が比較的軽量で、重機なしで現場でモジュール状に組み立てることもできる。
ストラ・エンソは5月には、スウェーデン木造風力発電所建設Modvionと協働で、LVLを活用した風力発電所タワー建設も発表済み。同社は、包装・容器、建築ソリューション、バイオマテリアル・イノベーションにおける再生可能な製品の長期的な成長性を見越し、同分野に注力している。
【参考】【ヨーロッパ】ストラ・エンソとModvion、木造風力発電所タワー建設で協働。高層化と発電効率改善(2022年6月9日)
【参考】【ヨーロッパ】ストラエンソ、製紙工場4拠点売却手続開始。製紙は成長分野でないと明言(2022年3月30日)
【参照ページ】Stora Enso and EcoTelligent partner to advance sustainable wood-based telecom towers
【画像】EcoTelligent
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら