中国証券投資協議会(AMAC)は、中国での投資ファンドで、ESGウォッシュ基準を2023年にも導入する模様。検討されている基準は、EUの基準より遥かに弱いが、制定されると中国初の公式ESGファンド基準となる。
検討されている基準は、投資信託や上場投資信託(ETF)をグリーン商品として販売するには、構成資産の60%以上をグリーン資産とすることを義務付ける。グリーン資産の定義は、中国人民銀行、国家発展改革委員階、中国証券監督管理委員会の3者が2021年4月に共同発表したグリーンボンドでの適格資金使途リスト「緑色債券支持項目目録」を活用する考え。同目録は英語版も発行されている。
中国でのESG投資のファンド規模は、モーニングスター調べで9月末時点で340億米ドル(約4.5兆円)。また中国責任投資論壇(China SIF)の2022年レポートでは、中国でグリーン融資が20兆9,000億人民元、ESG投資残高が3兆700億人民元、ESG株式投資資産6,300億人民元で、ESG投融資資産規模が合計24兆6,000億人民元(約480兆円)になったという。2022年は前年比では33.4%増加した。
中国では12月20日に、メディア「財経」が主催する「2023年彩京持続発展サミット」が開催。中国証券投資協議会の黄立平・副秘書長も登壇し、サステナビリティとは、ESG投資、共同繁栄、高品質発展を促進することと述べ、証券市場への期待を語っている。
【参照ページ】中国人民银行 发展改革委 证监会关于印发《绿色债券支持项目目录(2021年版)》的通知
【参照ページ】中国人民银行发布《绿色债券支持项目目录(2021年版)》(英文版)
【参照ページ】中国责任投资年度报告2022
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