世界経済フォーラムは1月12日、世界大手企業の経営者12,306人を対象とした今後の市場に関する調査結果を発表した。126ヶ国から回答を得た。今後10年間で自国にとって最も戦略的に重要なテクノロジー分野等がわかった。
今後に最も重要となるテクノロジーは、上位から、農業テクノロジー(29.7%)、教育・人材開発テクノロジー(25.8%)、蓄電・発電テクノロジー(24.5%)、Eコマース&デジタル取引テクノロジー(22.8%)、健康・福祉テクノロジー(21.3%)の順。
回答結果は、先進国と新興国及び発展途上国で特徴があり、先進国では、気候変動緩和テクノロジーが首位。次いで、蓄電・発電テクノロジー、健康・福祉テクノロジー、教育・人材開発テクノロジー、Eコマース&デジタル取引テクノロジーの順。一方、新興国と発展途上国では、農業テクノロジーが首位、教育・人材開発テクノロジーが2位という状況だった。
新たな市場創出で魅力的な業種の設問では、ITサービスが24.1%でトップだったが、農林水産業が23.1%で肉薄。エネルギーや発電の20.6%を上回った。医療・ヘルスケアは19.0%、教育が15.2%だった。こちらも新興国と発展途上国で農林水産業がダントツだった。
新たな市場創出の阻害要因では、先進国では「スキル・人材」がトップで、人的資本に大きな課題を抱えていることが伺える。中国、インド、オーストラリアでは、イノベーション・ブレークスルーがトップ。南米ではインフラ課題が多かった。後進国では法的フレームワークが課題として上がった。
世界経済フォーラムは、別途、今後の雇用課題に関するレポートも発行しており、2030年までにグリーン・ソーシャルで7600万人のスキルワーカーが必要になると伝えている。
【参考】【国際】世界経済フォーラム、2030年までにグリーン・ソーシャルで7600万人のスキルワーカー必要(2023年1月19日)
【参照ページ】Markets of Tomorrow Report 2023: Turning Technologies into New Sources of Global Growth
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