エネルギー世界大手米エクソンモービルは1月30日、米テキサス州ベイタウンで計画している世界最大の低炭素型水素製造施設の開発プロジェクトで、テクニップ・エナジーズとの間で、フロントエンド・エンジニアリングと設計(FEED)に関する契約締結を発表した。2024年までに最終的な投資決定を予定。2027年から2028年の稼働開始検討している。
生産能力は日量10億ft3。ブルー水素型で、同施設で発生する二酸化炭素の98%以上となる年間約700tを回収、永久貯留する。CCSインフラは、ベイタウン周辺の事業者も活用できるようにする。
生産した水素やアンモニアは、顧客に販売するとともに、同社のオレフィン工場でも活用。スコープ1とスコープ2の排出量を最大30%削減できるとした。
また同社は1月26日、同社子会社インペリアル・オイルを通じ、カナダ最大のバイオディーゼル工場を建設することも発表。投資額は約5.6億米ドル。インペリアル・オイルのストラスコーナ製油所で、地元から原料を調達し、生産能力に日量2万バレルを目指す。生産工場の熱源は、エアープロダクツから調達したブルー水素を活用する。生産開始は2025年を予定。
一方同社は1月11日、エッソ・タイランドの持分をバンチャックに売却することも発表。これにより、エッソ・タイランドが運営していたシラチャ製油所、関連配送ターミナル、サービスステーション「エッソブランド」のタイ店舗を手放すことも決めた。タイでの潤滑油や化成品の生産は継続するため新会社を設立する。今回の売却の背景として、低炭素燃料や高性能製品への投資集中を理由として語った。
【参照ページ】ExxonMobil awards FEED for world's largest low-carbon hydrogen facility
【参照ページ】ExxonMobil moves forward with largest renewable diesel facility in Canada
【参照ページ】ExxonMobil to sell interest in Esso Thailand
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