科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)は11月17日、ネットゼロ・スタンダードに基づく企業の累計目標承認数が500社を突破したと発表した。
【参考】【国際】SBTi、事業会社向けカーボンニュートラル目標認定「ネットゼロ・スタンダード」発表。早速7社承認(2021年10月28日)
地域別の承認数は、欧州が最多で355社。次いで、北米80社、アジア55社の順。その他の地域では、サブサハラ・アフリカ7社、中南米4社、オセアニア3社、中東・北アフリカ1社の順。
また、24ヶ月以内にネットゼロ・スタンダードに基づく目標設定へのコミットメント提出企業は、世界で2,000社を超えた。こちらでも欧州が1,200社以上と最多。次いで、アジア494社、北米323社、中南米67社、オセアニア65社、サブサハラ・アフリカ19社、中東・北アフリカ13社の順。
金融機関でも、120社以上がネットゼロ・スタンダードに基づく目標設定を進めている。金融機関向けのネットゼロ・スタンダード基準は目下開発中。SBTiは2023年第3四半期に、ウェビナー、ワークショップ、ロードテストを通じてパブリックコメントを募集し、2024年に成果を発表する予定。
SBTiは、今後目標承認申請数が増加することを見越し、目標検証体制の増員も行っている。また、企業のサプライチェーンを対象としたネットゼロ・スタンダード策定支援ガイダンス「サプライヤー参画ガイダンス」と、科学的根拠に基づく目標を超えバリューチェーン外の緩和活動に向けて追加的な気候変動資金を投入する企業を支援する「ビヨンド・バリューチェーン緩和ガイダンス(BVCM)」についても作成作業を進めている。
【参照ページ】Net-zero ambition 500: companies across the globe committed to leading the science-based net-zero transformation
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