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【国際】国連世界観光機関、2050年カーボンニュートラルに向け資金動員策発表。インクルージョンも

 国連世界観光機関(UNWTO)は11月15日、自然を軸としたソリューション(NbS)コンサルティングNOAH ReGenと協働し、観光産業への気候変動対策に対する資金枠組みを創設したと発表した。

 UNWTOは、2021年の第26回国連気候変動枠組条約グラスゴー締約国会議(COP26)の場で、「観光業気候行動グラスゴー宣言」を発表し、観光業大手が、政府や観光地と協働し、2030年までに二酸化炭素排出量50%減、2050年までにカーボンニュートラル化する計画を打ち出している。

【参考】【国際】国連世界観光機関、観光業気候行動グラスゴー宣言発表。300機関以上が署名(2021年11月19日)

 今回の発表は、「国連ネットゼロ・ファシリティ」「Re-PLANET資本基金エコシステム」の2つを創設するというもの。カーボンクレジット活用を主眼に置き、ブルーカーボンやサーキュラーエコノミー等の概念を観光産業に取り込む。それにより、環境再生だけでなく、観光産業の収益を向上させることを柱としている。

 具体的には、ブレンデッドファイナンス・モデルによる資金動員増、ブロックチェーン技術による資金調達とインパクトの透明性向上、資金調達から資金活用までのトレーサビリティを確保した透明性と説明責任の3つをミッションとする。ブレンデッド・ファイナンスでは、UNWTOのマルチパートナーズ信託基金を通じ、投資顧問サービスと助成金を提供。資金を動員する。

 またUNTWOは11月16日と17日、サンマリノでUNWTOアクセシブル・ツーリズム会議も開催。「サンマリノ行動アジェンダ2030」を採択した。同行動アジェンダでは、障害者インクルージョンと持続可能な開発目標への観光の貢献のためのゲームチェンジャーとして、政府、企業、他のパートナーが、自らコミットメントを掲げていくことを約束した。アクション分野には、研修の促進、測定システムの開発、多様な職場の利点に関する業界の認識を高めるための措置等が含まれている。
 
【参照ページ】UNWTO SHAKES UP FINANCING FOR TOURISM CLIMATE ACTION WITH UN NETZERO FACILITY
【参照ページ】UNWTO LAUNCHES SAN MARINO ACTION AGENDA FOR ACCESSIBLE TOURISM FOR ALL

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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