オーストラリア産業科学資源省は12月16日、重要鉱物リストを改定。5物質を新たに重要鉱物リストに指定した。同時に戦略物質リストも改定した。
オーストラリア政府は2023年6月、重要鉱物戦略を策定。同省重要鉱物室がリスト策定を担当している。重要鉱物リストは、経済のカーボンニュートラル化、先進製造業、防衛、その他の戦略的用途の4つの観点から、戦略的パートナー国からの需要が高く、サプライチェーンの途絶リスクがある資源の中で、オーストラリアの地質的にポテンシャルが高い資源を特定している。特に、「優先技術」として、バッテリー、希土類永久磁石、水素製造用触媒、マイクロチップおよび太陽光発電用半導体、防衛技術、高性能合金・金属の6つを具体的に例示している。
今回の改定では、フッ素、モリブデン、ヒ素、セレン、テルルの5物質が追加された。一方、ヘリウムは除外。これにより重要鉱物リストは30種となった。
戦略資源リストは、重要鉱物と同様に、戦略的パートナー国からの需要が高く、オーストラリアの地質的にポテンシャルが高いが、サプライチェーン途絶リススクが比較的少ない資源を特定している。
今回の改定により、銅、ニッケル、アルミニウム、リン、錫、亜鉛の6種類となった。
同国の重要鉱物戦略では、指定された物質に対する政策として、6つの重点分野を掲げている。具体的には「戦略的重要プロジェクトの開発」「投資呼び込みと国際的パートナシップの構築」「先住民族とのエンゲージメントと利益共有」「ESGパフォーマンス向上」「インフラ及びサービスへの投資拡大」「人材開発」。
【参照ページ】Updates to Australia’s Critical Minerals List
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