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【スペイン】ハイネケン、醸造所に太陽熱発電所開設。熱源の再エネ転換。蓄電併設も

 飲料世界大手蘭ハイネケンは3月5日、スペイン太陽熱発電技術開発CSINとともに、スペイン・バレンシアに太陽熱発電所を開設したと発表した。設備容量は4MW。

 今回採用した太陽熱技術は、「リニア・フレネル」と呼ばれるもの。フレネルレンズで太陽光を取り込み、受光器で太陽熱を吸収。受光器で熱せられた水が蒸気になることで、タービンを回転させ電力を得る。同発電所では、6,000m2の土地に182個のフレネルレンズを設置した。

 太陽熱発電技術は、太陽光発電や風力発電と比べ初期段階にあるが、近年、アルコール飲料大手による醸造所への導入が相次いでいる。ハイネケンは、今回設置する4MWの太陽熱発電所を通じ、バレンシアの醸造所の蒸気需要の10%を賄うことができるとみたてている。また1.5MWhの蓄電施設も併設し、週末等の余剰生産エネルギーの一部の蓄電も可能。設置期間はわずか8カ月だった。

 同社は、2040年までにスコープ3を含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラルを目標として掲げている。2023年には、仏電力・ガス大手エンジーとともに欧州最大の太陽熱発電所も設立済み。同社のスペインでの事業では、すでに電力での100%再生可能エネルギー化を達成しており、今回の太陽熱発電所により、2024年末までに醸造所のエネルギー全体の再生可能エネルギー比率を42%にまで高める考え。

【参考】【国際】ハイネケン、FLAG含むネットゼロ・スタンダードでSBTi承認。ビールメーカー世界初(2023年9月22日) 【参考】【イタリア】アサヒグループ傘下ペローニ、醸造所へ太陽光熱設備導入。ABインベブやカールスに続く(2022年6月30日) 【参考】【国際】ABインベブ、醸造所で太陽熱による再生可能熱導入。有害飲酒防止プログラムでも業界をリード(2021年10月1日) 【参考】【ギリシャ】カールスバーグ、醸造所の熱エネルギーで太陽熱集器を実証導入。2022年から1年間(2021年7月13日)

【参照ページ】HEINEKEN and CSIN open world's largest solar thermal plant with innovative Fresnel technology for industrial use in Spain 【画像】HEINEKEN

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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