
科学的根拠に基づく環境目標策定イニシアチブScience Based Targets Network(SBTN)は5月29日、SBT for Nature基準に基づき、自然資本(生物多様性)観点で企業が設定した目標を審査する機関に、アカウンタビリティ・アクセラレーターを指定したと発表した。
アカウンタビリティ・アクセラレーターは、グローバル・コモンズ・アライアンスの下部組織として2021年に創設。オーク財団、ウォートン財団、ウィリアム&フローラ・ヒューレット財団、PORTICUS、チルドレンズ・インベストメント・ファンド(CIFF)、generation財団の6団体が運営資金を拠出している。理事には15人が就任しており、理事の所属機関は、World Benchmarking Alliance(WBA)、Business for Nature、CDP、ロックフェラー・フィランソロピー・アドバイザーズ、オーク財団、Global Greengrants Fund、SEE Foundation等。
SBTNは、企業や金融機関から提出される目標承認制度をまず2年から3年の実証機関として運用することを決めている。アカウンタビリティ・アクセラレーターはこの期間の目標審査を担当する。アカウンタビリティ・アクセラレーターは、審査に関するガバナンス・モデルを確定し、企業の目標提出と審査を行う専用プラットフォームを構築していく。
アカウンタビリティ・アクセラレーターは、今回の指定に伴い、インテグリティ評議会と学習委員会の2つを発足。インテグリティ評議会は、審査部門のガバナンス機関として機能し、すべての審査でデュープロセスが守られていることを確認していく。また、審査戦略や、審査プロセスに対する苦情や不服申立ても担当する。機関としては、アカウンタビリティ・アクセラレーターのガバナンスからも独立させる。
学習委員会は、SBTNと審査部門とのコミュニケーションを担当。審査部門で得たナレッジをSBTN側に共有する役割も担う。
今回の審査機関指定を受け、目標承認に関心のある企業からの関心表明の募集も開始する。表明はウェブサイトから行うことができる。関心表明機関は6月と7月で、実際の目標提出受付は下半期にスタートする。関心表明機関に対しては、事前に質問等のやりとりもあるため、審査が優先的に進められるとみらえる。
【参照ページ】New target validation host announced
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