
航空機世界大手仏エアバスは5月29日、気候変動観測衛星「EarthCARE」を米カリフォルニア州ヴァンデンバーグ軍事基地から打ち上げたと発表した。
EarthCAREは、欧州宇宙機関(ESA)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)の共同事業。欧州宇宙機関(ESA)が保有する最大かつ最も複雑な人工衛星でエアロゾルを測定し、温暖化する気候と天気予報のモデリングの改善に重要な情報を取得。雲とエアロゾルが太陽放射を宇宙に反射し、大気を冷却する役割と、地球の表面から放出される赤外線を閉じ込め、大気を温める役割を調査する。
同人工衛星は、エアバスの主導の下、日本、カナダ、欧州15カ国の専門家とともに開発、製造、テストを実施。エアバスが製造したエアロゾルと薄い雲の垂直プロファイルを提供する大気ライダー「ATLID」、エアバス子会社サリー・サテライト・テクノロジー・リミテッドが開発した多スペクトルイメージャ、欧州宇宙機関(ESA)が欧州産業を通じて開発した広帯域放射計、JAXAが開発した雲プロファイリングレーダーの4つを搭載している。これらを組み合わせることで、雲とエアロゾルが地球の放射収支に及ぼす役割を、1つの統合された衛星システムで直接評価することを初めて可能にし、不確実性の低減を実現した。
【参照ページ】Heaven-sent EarthCARE to study clouds and climate
【画像】Airbus
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