
飲料世界大手蘭ハイネケンは7月3日、ブラジル国内でのESGイニシアチブ「SPIN」を開始したと発表した。初期投資として1.5億レアル(約44億円)を拠出し、6社と協働する。
SPINは、包装・容器のサーキュラーエコノミー、リジェネラティブ農業、再生可能エネルギー転換、インパクト・ブランドの4分野で構成される。
包装・容器のサーキュラーエコノミーでは、ブラジル環境サービスAmbiparと協働し、新たな瓶リサイクルシステムを構築。回収拠点の少ない地域から専用の回収・選別・処理センターを建設し、市場流通量以上のガラスリサイクルの実現を目指す。
リジェネラティブ農業は、ブラジルのリジェネラティブ農業推進Rizoma Agroと協働し、同国サンパウロ州イトゥで8km2以上の農地を確保。独自技術によるアグロフォレストリーやリジェネラティブ農業で柑橘類を栽培する。炭素隔離と水レジリエンスを向上させ、100人の雇用を創出予定。収穫した果物による収益は、他地域への事業拡大に活用する。
再生可能エネルギー転換では、同国最大級の再生可能エネルギー・プラットフォーム「Heineken Green Energy」を保有。ブラジル・エネルギー大手Raízenとブラジル液化石油ガス流通Ultragazとの協働を通じ、バーやレストラン、消費者の電気代を削減する等、プログラムの拡大を進める。
インパクト・ブランドでは、ブラジル飲料メーカーBetter Drinksとブラジル貧困支援NGOのCentral Única das Favelas(CUFA) と協働し、中小企業との新たなパートナーシップモデルを構築。ハイネケンは原材料や生産ライン等を中小企業に提供し、中小企業による革新的なブランド開発を支援する。
【参照ページ】HEINEKEN Brazil announces impact business ecosystem
【画像】HEINEKEN
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく
ログインする
※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら