
企業の国連持続可能な開発目標(SDGs)推進国際NGOのWorld Benchmarking Alliance(WBA)は8月29日、「気候・エネルギー・ベンチマーク」の評価指標として用いている「低炭素移行評価(ACT)」フレームワークの改訂案を発表した。9月20日までパブリックコメントを募集する。
ACTフレームワークは、2016年にADEMEとCDPが開発。2019年には、WBAとの連携を開始し、ADEMEとWBAが共同開発した「気候・エネルギー・ベンチマーク」の評価指標として活用されることになった。それを期に、WBAがACTフレームワークの公式な主管となっている。「気候・エネルギー・ベンチマーク」は現在、石油・ガス、電力、自動車、輸送、建設、不動産のセクターで世界450社を対象としたランキングを発表している。
【参考】【国際】WBAと仏政府ADEME、戦略提携。気候・エネルギー・ベンチマークをWBAが主管(2022年7月4日)
ACTフレームワークは、温室効果ガス排出量の算定・公表状況ではなく、トランジション戦略の包括性と水準を評価している。今回の改訂では、その後の世の中の進化を踏まえ、1.5℃目標との整合性、各団体が発行している移行計画(トランジションプラン)ガイドラインとの整合性、対象セクターの拡大、削減対象スコープの明確化等を行う。
特に、SBTiのネットゼロ・スタンダードを意識した長期削減目標の設定や、カーボンオフセットの活用方法、ACTフレームワークに関する第三者保証等が新たに追加された。
【参照ページ】For consultation: ACT Framework update
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