
英金融大手バークレイズは9月19日、英国の中小企業および農業での温室効果ガス排出削減と生物多様性の観点から、同社が提供する法人向けグリーンローンで割引金利を導入すると発表した。
対象となるのは、「グリーン・バークレイローン」「グリーン・コマーシャル・モーゲージ」「SIPP(自己投資個人年金)/SSAS(自己管理スキーム)」「グリーン・バイ・トゥ・レット・モーゲージ(事業用)」の4種。
英国の農業ビジネスの約4分の1に融資を行っている同社の顧客調査では、約65%が気候変動が農場に影響を及ぼしていることを認識。天候の変化の激化と降雨量の増加が最も一般的に感じられる影響として挙げていた。また45%は温室効果ガス排出量削減の必要性を重視しており、約28%がすでに農場での同排出量を算定、83%は農場の将来のために自然環境の改善を重視していると回答していた。
一方、同社顧客の農業事業者のうちカーボンニュートラルに向けた計画を策定していると回答したのは、わずか34%。また回答者の45%は、カーボンニュートラル達成に向けた最大の課題として必要な設備や機械の購入費用を挙げていた。この状況に対処するため、今回割引金利を導入する。
同社は、「適格グリーン資産ガイド」を公表しており、グリーンローンの対象となる資産をリストアップしている。グリーンローンの適用は、既存ローンの借換え(リファイナンス)でも活用できる。
【参照ページ】Barclays discounts Green Loans For Businesses as part of longstanding commitment to finance UK agriculture
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