
英エネルギーデータ大手ブルームバーグNEF(BNEF)は1月30日、「エネルギートランジション投資動向」の2025年版レポートを発表。2024年のエネルギートランジション投資統計を公表した。
2024年の世界全体のエネルギートランジション投資総額は、2024年に11%伸長し、過去最高の2兆,083億米ドル(約320兆円)。特にゼロエミッション車(ZEV)、再生可能エネルギー、電力系統の3つが伸びを牽引した。
ZEV関連の投資額は7,570億米ドル。再生可能エネルギー投資額は7,280億米ドル。電力系統は3,900億米ドル。これら3つとバッテリーへの投資額は過去最高となった。背景には、これら4つはすでに量産可能なフェーズにあり、政策の一貫性のなさ、金利上昇、消費者購買意欲の鈍化予想にもかかわらず、14.7%増の1兆9,300億米ドルに達した。
一方、熱エネルギーの電化、水素、二酸化炭素回収・貯留(CCS)、革新的原子力発電、クリーン重工業、クリーン海運等の新興技術への投資額は、1,550億米ドルにとどまり、前年比23%減。新興技術分野には官民含めたリスクマネーが必要であることを伺わせる内容となった。
国別では、中国だけで前年比20%増の8,180億米ドル。反対に米国は3,380億米ドルと停滞。EUは3,810億米ドル、英国は653億米ドルへと減少した。中国は、米国、EU、英国の3つの合計を上回る投資額を叩き出している。その他、インドは13%増、カナダは19%増で、上昇の立役者の一角を担った。
BNEFは2月6日には、2025年の風力発電、太陽光発電、バッテリーの導入コスト見通しも発表。太陽光発電は2%減、陸上風力発電は4%減、洋上風力発電は9%減、バッテリーは11%減と見立てた。
価格が減少する背景には、中国での過剰生産があるとし、需要が低下する中で生産が増えており、需給を崩しくているとした。その結果、各国が輸入関税という形で価格の引上げに動くものの、全体としては2025年は価格が減少するとした。さらに2035年までに、再生可能エネルギーエネルギーの平準化電力コストは22%から49%低下すると予想した。
【参照ページ】Global Investment in the Energy Transition Exceeded $2 Trillion for the First Time in 2024, According to BloombergNEF Report
【参照ページ】Global Cost of Renewables to Continue Falling in 2025 as China Extends Manufacturing Lead: BloombergNEF
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