
韓国化学大手LG化学は2月18日、生分解性プラスチックの一つとして知られるPBAT(ポリブチレンアジペートテレフタレート)の量産計画を無期限延期した。他のバイオプラスチックの生産にシフトする。
同社は、将来、生分解性プラスチック市場が拡大すると見込み、忠清南道大山市のプラントで、2024年にPBATのパイロット生産を開始。2025年に量産を開始する予定だった。しかし、採算性への懸念や主要国の環境規制の変化を理由に今回無期限延期を決定し、生産も停止した。同社は、バイオ由来の素材を原料としてPBATを生産することとを検討していた。
一方、同社は2月13日、第2四半期にバイオアクリル酸の生産を開始し、同市場に参入することを発表。生産能力は試作で年間100t。実現するとバイオアクリル酸の量産で世界トップランナーとなる。
バイオアクリル酸は、化粧品原料、紙おむつ用の高吸水性ポリマー(SAP)、電子機器や自動車用の接着剤、コーティング材、塗料等、幅広い用途がある。同社のバイオアクリル酸は、3-ヒドロキシプロピオン酸(3HP)を原料としており、植物由来の原料を微生物発酵させて製造する。従来のアクリル酸と同じ分子構造と特性を持つ。サステナビリティを重視する北米と欧州の大手企業に売り込む。
同社は、3HPの菌株と発酵技術を独自開発し、2024年には、米農務省(USDA)の認定バイオベース製品ラベルを取得済み。100%バイオ素材であることを確認されている。機能性を損なうことなく、植物由来や天然由来の成分を求める傾向が強まっている化粧品業界は、バイオアクリル酸の主要市場になると予想される。
【参照ページ】LG Chem Accelerates Commercial Production of 100% Plant-Based Acrylic Acid
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