
国際金属・鉱業評議会(ICMM)は3月20日、資源採掘・金属セクター向けの生物多様性の保全と再生に関するガイダンスを発表した。加盟企業に、生物多様性喪失ネットゼロまたはネットゲインの達成を促す。
世界自然保護基金(WWF)の報告書によると、野生生物の個体数は1970年から2020年の間に平均73%減少。気候変動、森林伐採、生息地の消失、狩猟、乱獲、食料生産によるその他の環境への影響が主な原因。
資源採掘・金属セクターは健全な自然環境が提供する生態系サービスに依存する一方で、採掘活動は生物多様性の価値が高い地域と重なることが多く、これまで生態系や環境に悪影響を与えてきたと指摘。そのため、自然保護や保全は責任だけではなく、ビジネス上の必須要件とした。
ICMMのポジション・ステートメントでは、新規鉱山及び既存鉱山の大規模な拡大の場合には、開発開始前を基準として、既存鉱山の場合には2020年以前を基準として、生物多様性のネット損失ゼロまたはネットゲインの達成をすることを定めている。
同ガイダンスでは、同セクターにおける生物多様性のネット損失ゼロまたはネットゲインを達成するため、プロジェクト設計から閉鎖後を含む鉱山ライフサイクル全体を7つのフェーズに分割し、必要なアクションを概説。目標達成に向けたアクションを透明性高く開示する必要性を訴えた。
また、ミティゲーション・ヒエラルキー(緩和ヒエラルキー)」の概念を採用。ネイチャーポジティブに向けた優先順位として、「回避」「最小化」「再生」「オフセット」の4つの順番を強調した。
【参照ページ】ICMM publishes new guidance to help mining and metals companies protect and restore biodiversity towards a nature positive future
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